<Header>
<Author: 白居易>
<Title: 秦中吟十首 重賦>
<Format: 格式不明>
<Year: 1964>
<BookName: 漢詩大系  白樂天>
<Translator: 田中克己>
<style: 漢文有假名>
<style2: 日本漢文訓讀附假名標注>
<TranslatedTitle: 重賦>
<BookPage: 133-136>
<UsedPage: 4>
<Feature: 0>
<End Header>
<Poem>
厚地植桑麻，
所要濟生民。
生民理布帛，
所求活一身。
身外充征賦，
上以奉君親。
國家定兩稅，
本意在愛人。
厥初防其淫，
明敕內外臣。
稅外加一物，
皆以枉法論。
奈何歲月久，
貪吏得因循。
浚我以求寵，
斂索無冬春。
織絹未成匹，
繰絲未盈斤。
里胥迫我納，
不許暫逡巡。
歲暮天地閉，
陰風生破村。
夜深煙火盡，
霰雪白紛紛。
幼者形不蔽，
老者體無溫。
悲喘與寒氣，
幷入鼻中辛。
昨日輸殘稅，
因窺官庫門。
繒帛如山積，
絲絮如雲屯。
號爲羨餘物，
隨月獻至尊。
奪我身上煖，
買爾眼前恩。
進入瓊林庫，
歲久化爲塵。
<End Poem>
<Translation>
厚地（こうち）に桑麻（さうま）を植（う）う、要（もと）むる所（ところ）は生民（せいみん）を濟（すく）はんとなり。生民（せいみん） 布帛（ふはく）を理（をさ）む、求（もと）むる所（ところ）は一身（いっしん）を活（いか）さんとなり。身外（しんぐわい）は征賦（せいふ）に充（あ）て、上（かみ）もって君親（くんしん）に奉（ほう）ず。國家（こくか） 兩稅（りゃうぜい）を定（さだ）む、本意（ほんい） 人（たみ）を憂（うれ）ふるにあり。その初（はつ）ばその淫（いん）を防（ふせ）ぎ、明（あきら）かに內外（ないぐわい）の臣（しん）に勅（みことのり）ず。「稅外（ぜいぐわい）に一物（いちぶつ）を加（くは）ふるも、みな枉法（わうはふ）をもって論（ろん）ず」と。いかんせん歲月（さいげつ）久（ひさ）しく、貪吏（どんり） 因循（いんじゅん）するを得（え）たり。我（われ）を浚（さら）うてもって寵（ちょう）を求（もと）め、斂索（れんさく）すること冬春（とうしゅん）なし。絹（せう）を織（お）りていまだ疋（ひき）を成（な）さず、絲（いと）を繰（く）っていまだ斤（きん）に盈（み）たず。里胥（りしょ）われに迫（せま）って納（をさ）めしめ、しばらくも逡巡（しゅんじゅん）するを許（ゆる）さず。歳暮（としく）れて天地（てんち）閉（と）ぢ、陰風（いんぶう） 破村（はそん）に生（しゃう）ず。夜深（しんや）けて烟火（えんくわ）盡（つ）き、霰雪（せんせつ）白（しろ）くして紛紛（ふんふん）たり。幼者（えうしゃ）は形蔽（かたちおほ）はず、老者（らうしゃ）は體温（たいあたたか）なるなし。悲喘（ひせん）と寒氣（かんき）と、あはせて鼻中（びちゅう）に入（い）りて辛（から）し。昨日（さくじつ） 残税（ざんぜい）を輸（いた）し、よりて官庫（くわんこ）の門（もん）を窺（うかが）ふ。繪帛（そうはく） 山（やま）のごとく積（つ）み、絲絮（しじょ） 雲（くも）のごとく屯（あつま）る。號（がう）して羨餘（せんよ）の物（もの）となし、月（つき）に隨（したが）って至尊（しそん）に獻（けん）ず。わが身上（しんじゃう）の媛（だん）を奪（うば）ひ、なんぢが眼前（がんぜん）の恩（おん）を買（か）ふ。瓊林庫（けんりんこ）に進（すす）め入（い）れ、歲（とし）久（ひさ）しうして化（くわ）して塵（ちり）となる。
<End Translation>